初心者でも分かる中国越境ECの始め方|4ステップで分かりやすく解説

越境ECを始めたいけど、何から手をつけていいか分からない。
そんな悩みはありませんか?

今や越境ECは商品を販売する上で見逃すことの出来ないマーケットです。始め方と手順を以下4ステップで分かりやすく解説していきます。

販路拡大に向けて、中国越境ECを目指してみませんか?

ステップ①事前準備

①マーケティング

越境ECにおいて最も重要な項目といえます。コロナ禍において、EC市場は混乱に混乱を重ねた結果、未だ現在も目まぐるしく変化している状況です。

  • 自社製品の販売業者
  • ナショナルブランドを販売する小売業者

両者どちらも取り扱う商品のテストマーケティングは非常に重要です。

マーケティング例①モール調査

中国モールの出品商品の売れ行き、価格、取り扱い数、競合他社の情報を探る方法です。

また、Amazonや楽天、ヤフーなどの国内ECモールから越境支援を行なっているサービスから開始し、どれくらいの反響が出るのか探る手も有効です。

マーケティング例②商談会や展示会への参加

現地では数多くのイベント開催が行われており、新鮮な情報収集が可能です。ニーズが有るのか、何が売れているのか、踏み込んだ内容も探ることが可能です。

マーケティング例③専門、代行業者への相談

越境ECを行うにあたり、サポートを行う業者が存在します。長年の知識と経験から、戦略やマーケティングの方法まで二人三脚で開始することが出来ます。

ただし、代行業者の中には開店までの支援だけ行い、費用を請求する場合があります。越境ECで重要となるのは、開店までではなく、開店後の成果です。しっかりしたマーケティングや戦略、売上に直結するサポートを行ってくれる業者を選定しましょう。

中小企業経営支援事務所では越境ECを始める方へ、成功へ近づける支援、サポートを行なっています。お気軽にお声がけください。

②禁制品の確認

地域によっては輸出不可の商品もあります。成分の一部が禁制品のため発送出来ないというケースもあります。取り扱い商品は必ず事前に確認を行いましょう。詳細はJETROでも明記されておりますので、ご確認下さい。

JETRO 中国 貿易管理制度-輸入品目規制

③販売商品の準備

販売開始後の潤沢な在庫を確保するための準備が必要です。

中国の市場は日本よりもはるかに爆発力が有り、大量の受注を受けるケースも十分あります。

販売戦略に合わせて適切な在庫管理を行い、欠品を防ぎましょう

④決済手段の導入

中国でよく使われる決済方法を必ず導入しましょう。

①Wechat Pay

テンセントが2013年より開始した支払いサービスです。日本の加盟店でも既に導入しているという企業も多い決済手段です。

②Alipay

アリババが提供するAlipay。市場シェアは既に54%にもさかのぼっています。

既にこの2つのアプリでモバイル決済の9割以上を占めています。モバイル決済額も年々増加傾向にあることから、必ず導入を検討しましょう。

ステップ②出店編

①出店方法の決定

  • 中国のモールへの出店
  • 中国現地で自社ECサイトの立ち上げ
  • 越境対応のある国内モールへ出店
  • 国内自社サイトから発送

以上のような手段があります。ここでは、中国モールに出店する方法と、代表的なモールをご紹介します。

参考:各種公開情報を基に作成

天猫国際 Tmall Global

アリババが運営する中国国内でも最大のシェアを誇るモールです。美容関連の商品が豊富で11月11日のダブルイレブンでは約3兆円をたたき出す実績を誇るなど、Amazonに匹敵するポテンシャルがあります。

京東国際 JD Worldwide

天猫国際に次いで利用客の多いモールになります。

中国では第二位のシェアを持つモールです。日用品や家電などの商品が豊富で、天猫同様11月11日のダブルイレブンの売上は年々右肩上がりです。

②審査基準

①販売ランセンス証明の取得
②開店・出店費用の準備
③売上見込み
④企業としての信用度
等が挙げられます。

厳しい審査が必要となりますが、出店後には信頼性を得ながら商品販売出来る環境構築が可能です。

ステップ③運営編

接客方法

積極的なアプローチ

販売側と購入側では対等目線でやり取りを行います。日本ではお客様ファーストという言葉もありますが、海外では浸透している地域も少ないです。

親しい間柄であるからこそ、信用が生まれるケースもあり、そういった方へ積極的なアプローチを行ったりすると、プラスの購買に繋がります。

チャットの活用

中国ではチャットセールスが一般的です。クイックな対応を心がけ、受け身だけではなくアプローチも積極的に行うことも重要です。

日本とは異なり、納得いくまで質問されるケースが多いので、根気強く接客していきましょう。

顧客とのトラブル回避方法

日本よりも比較的訴訟が多いことを理解しておきましょう。

予期せぬクレームが発生しても適切な対応が出来るように、事前に起こりそうなクレームを予測して必ずECサイト上に明記して下さい。

特に送料、関税などはトラブルが起きやすいので、ECサイトへの明記が必要です。

出荷業務

出荷を行う際には、国際便対応の機関を使う必要があります。ここでは一般的によく使われる2つの配送キャリアをご紹介します。

DHL 国際宅急便

世界220ヵ国以上の国へ輸出可能な国際宅急便です。

配送スピードが非常に速く、日本と中国間であれば翌日に到着も可能です。価格計算は、容積と重量の重い方で計算されます。

軽い荷物でも大きな物の場合高額になるケースがあります。赤外線による容積判断を行うため、凸凹の箱の場合、思わぬ誤差が生じる場合があるので注意しましょう。

EMS(国際スピード郵便)

世界120カ国以上の国へ簡易的に荷物を届けることが出来るサービスです。30kgの制限はありますが、低価格で利用することが出来ます。

ただし地域によっては到着までに時間がかかってしまうこともあるので、配送日程の事前アナウンスは必須です。

クールEMSというサービスでは、食品関連を指定国に送ることも可能です。輸出入禁止の国もありますので、具体的な内容は当ウェブサイトでご確認下さい。

④実践・事業展開

プライベートブランドへシフト

中国モールへ出店するだけでは、競合他社との価格競争に巻き込まれ、早期退店ということもあり得ます。

生き残るためには、利益圧迫をさせない自社ブランドの開発を同時に進めることを推奨します。

複数チャネルでの宣伝戦略

モールだけではなく、自社ECサイトやSNSを活用した様々なチャネルでの商品展開、場合によってはKOLなどのインフルエンサーを活用した商品宣伝を行う戦略が有効になるケースもあります。

特に中国では

  • Wechat
  • 微博
  • 小紅書(RED)

これらのSNSが非常に盛り上がりを見せています。商品の信用性を向上させるには、このような現地アプリを活用した宣伝戦略が非常に重要です。

無駄な投資とならないように、事前マーケティングと販売商品のニーズを考えながら適切にアプローチをかけることで利益拡大に繋がります。

中小企業経営支援事務所では、 越境ECの成功に向けたサポートを行っております。是非お気軽にお声がけ下さい。

まとめ

今回は中国における越境ECの始め方をモール出店にフォーカスして解説しました。主な手順としては

①事前準備
ここでは販売国での禁制品の確認や決済手段の選定などの基本的な準備を行います。そして一番重要となる商品ニーズを探るマーケティングを行っていきます。

②出店
中国のモールでは天猫国際と京东国際の2つをおすすめしました。ハードルは高いが信用性を得るためには有効なモールです。

③運営
受注や出荷業務は国内ECと変わりませんが、日本ではあり得なかったクレームの発生や接客方法は日本と異なること理解しましょう。

④実践・事業展開
価格競争に負けないために、自社ブランドの開発を同時に進め、様々なチャネルでの商品宣伝を行いましょう。

越境ECはこれからの時代には欠かせない販売手段です。世界に目を向けて、可能性を広げていきましょう。

M&A仲介会社に依頼前の予備知識|M&Aを成功させるための4つのポイント

M&A仲介会社はどこに依頼すればいい?準備することは?

M&Aに関心があったとしても、何から手をつけていいか分かりませんよね。

そこで今回は

  • 仲介会社の紹介
  • M&Aを行うための準備
  • M&Aの注意点
  • M&Aを成功させるための方法

この4つのポイントに絞り、解説したいと思います。

またM&Aはこれからの企業経営にとって、キーポイントになります。今から企業をお考えの方も是非、M&Aの知識を持っていただくと有意義なものになるのではないでしょうか。

仲介会社の紹介

中小企業経営支援事務所

M&Aはもちろん、経営にまつわる様々なお困りごとの解決をサポートします。

補助金、スモールM&A、起業、越境EC、これらのシーンで無料相談を受け付けています。数ある仲介会社の中でもリーズナブルな報酬額なため、スモールM&Aをお考えの方には最適です。

2020年には補助金採択率100%の実績のある、中小企業診断士が運営する安心出来る仲介会社です。

事業承継・日本支援センター

引用元:事業承継・引継ぎセンター

各都道府県に事業引継ぎ支援センターが存在しており、主に後継者不足の問題解決を中心に相談を受け付けております。

国が設置する公的相談窓口であり、親族内継承から第三者へ引き継ぐ場合、あらゆるケースの相談対応を受け付けています。

マッチングサイトの活用

個人事業のやりとりもマッチングサイトの活用で非常に盛んにM&Aが行われています。マッチングサイト側のサポートもあり、報酬も比較的低コストに抑えながら全国的に対象会社を探すことが出来ます。

代表的なマッチングサイトは、バトンズトランビ、などが挙げられます。

M&Aを行う準備

目的を明確に

まず始めに行わなければならないことは、自分の会社がM&Aに至った目的を明確にすることです。

①従業員雇用の確保

②後継者不在の解決

③売却利益の確保

経営者によって、この考えは様々かと思います。ここで目的を明確することにより、今後の条件交渉の軸となり、譲れない部分として判断基準の支えになります。

話が進めば進むほど、希望条件からかけ離れたものになっている。というケースは少なくありません。

仲介会社と話を進める際にも円滑になる一つの材料です。

仲介料の目安

仲介会社の多くはレーマン方式という、売却金額に対して報酬額の何%か?という設定をしています。

ここでの売却金額には注意が必要で、移動総資産なのか、売却益額なのか、基準は仲介会社により異なるため、必ず確認を行いましょう。

【レーマン方式】

売却金額5億円未満=手数料5%

売却金額5億円越=手数料4%

売却金額10億円超〜50億円未満=手数料3%

売却金額50億円超〜100億円未満=2%

売却金額100億円越=1%

【報酬額の例】

売却金額=8億円

5億円→5% (2,500万円)

3億円→4%  (1,200万円)

合計3,700万円が報酬額となります。

※報酬の一例です。具体的には仲介会社の水準があります。

仲介会社を選ぶ注意点

とにかく早い成約を求める

大前提として、M&Aの最終目的は売り手側の希望条件を満たし、買い手側の相乗効果を生むことです。

M&Aのビジネスモデルとして、成功報酬で黒字になることがほとんどです。つまり、とにかく成約に繋げたがる人が多いということです。

M&Aのプロセスに時間をかけて先延ばしにすることは良いことではありません。状況に応じた適切な対応をしてくれることが重要です。

素人

M&A業界はとにかく人を欲しており、業界人口も増加傾向にあります。そのため、業界経験の浅いアドバイザーも多いことを理解しておきましょう。

M&A会社として大きいから、有名だから、という理由で決めるのではなく、自社の担当者の経歴や実績、人柄を見るようにしましょう。

M&Aを成功させるために

企業文化を作る

今から起業を行う、または起業して今からスタートさせる方は、会社の土台をしっかり作っていくことをおすすめします。

その中でも、人に頼った仕事ではなく、仕事が誰でも出来る環境作りが非常に重要です。業務を仕組化することで、いざM&Aを行う際には企業価値も高いものとなるでしょう。

対象会社に対する理解

売り手は買い手のことを。買い手は売り手のことを。相互に対する理解はM&Aを成功させるために最も必要なことです。

例えば売り手の場合、売却して終わりというわけではなく、PMIに積極的に協力したりすることも、買い手側への安心感に繋がるでしょう。

特に中小企業間の売買については、会社よりも人が大きく影響します。従業員や取引先へ不安感を与えないようなM&Aを目指しましょう。

不安要素は包み隠さない・嘘をつかない

後になればなるほどトラブルになります。言いにくいことも仲介業者へはっきりと伝え、相談しましょう。

仲介会社を絞る

色々な会社に手を出すと、売り案件の情報が出回り、情報が錯綜する恐れがあります。出来る限り、依頼する会社は一社、または2社に絞って進めることを推奨します。

まとめ

M&Aを仲介する機関は、仲介会社、各自治体の支援センター、マッチングサイトの活用があります。中小企業の売買ならば、まずは仲介業者への相談が良いのではないでしょうか。

相談前にはM&Aを行う目的を明確にすることが重要です。方向性が定まり最終的に大きくズレてしまった、という問題を回避しやすくなります。

M&A仲介業者への依頼は、本当に信頼出来るかどうかを自社の担当者レベルで考えるようにしていきましょう。

そしてM&Aを成功させるために、今から起業する方は会社の土台を作る事、今からM&Aを行う方は買い手売り手の理解を深めていくことを重視しましょう。

仲介会社は非常にたくさんの数があるため、どこに依頼したら良いのか分からないケースも有ると思います。

中小企業経営支援事務所では、M&A未経験に寄り添うM&Aを実現します。是非お声がけ下さい。

そのM&Aコンサルティング信用出来る?M&A成功を左右する最初の選択肢

担当についたM&Aコンサルティングは、もちろんM&Aのプロです。しかし、実は名ばかりコンサルティングが存在するという事実も理解しておかなければなりません。

M&Aの普及に伴い、コンサルティング会社も増加傾向にあります。トレンドを巻き起こした結果、人が流れ込んできている現状です。

良いコンサルティングを行ってくれる人、注意しなければならないコンサルティングとは何が違うのでしょうか?

M&Aの成功の秘訣は、自分自身も最低限の知識を持ち、対象会社だけでは無く、コンサルティング会社とも上手く付き合う必要があります。

M&Aを成功させるために選定能力を身につけていきましょう。

M&Aコンサルティングの定義

M&Aコンサルティングとは、M&Aの相談やプロセスのサポートをしてくれることを指します。そして実際にその業務を行っているのが、M&Aコンサルタントやアドバイザー、M&Aプレイヤーなどと呼ばれたりします。

M&Aコンサルティングもアドバイザリー方式、仲介方式、などの様々な方式があります。

ここでは、M&Aを成功させるために自分についた担当者と大きなくくりで考えてみましょう。

M&Aコンサルティングの見極め方・選び方

良いコンサルティング

中立した立場であること

M&Aの目的は、売り手側と買い手側、どちらの立場においても希望する条件に近い形で成約を結ぶことにあります。どちらか一方の肩を持つようになると、交渉で歪みが生じます。

譲れない条件まで崩してくるようであれば、注意しましょう。

業界専門性にも長けている

M&Aはそのプロセスの知識やノウハウはもちろん大事ですが、それだけではM&Aは成立出来ません。

買い手先の情報、業界の専門性といった情報が豊富だと、マッチングの際も円滑になり売り手買い手双方WIN-WINの関係を作り上げることが出来るでしょう。

最終ゴールへ向けた提案力

当初株式譲渡を希望していたとしても、状況によっては親族内の事業承継が良い結果となる可能性がる。

このように、最善の方法は経営者の当初考えていた答えとは異なるケースもあります。

希望条件だけで進めるのではなく、状況に応じた相談、対応が出来るコンサルタントは信用出来ると言って良いでしょう。

注意すべきコンサルティング

とにかく契約が優先

担中でも注意すべきは、お金が最優先で売り手買い手のことを二の次にしているような人です。

M&Aの最終目的は、売り手と買い手の条件を近づけた成約を結ぶことです。しかし、M&Aというビジネスモデルはどうしても成約させなければ報酬が入らないという観点から、とにかく成約だけを最速で行おうとするM&Aコンサルタントも存在します。

これではプロセスが乱れて、成約後にトラブルとなるケースもあります。

M&A素人も存在する

異業種からの転職でM&Aコンサルタントに就く人も非常に多く、担当者全員がM&Aを何度も経験しているベテランではありません。実際に自分の会社の担当になった人には細かく実績や、経歴を質問してみましょう。

  • 業界のM&A実績
  • 直近一年の成立件数
  • 何年勤めている?
  • 前職

この質問に対して、全くの未経験、曖昧な返答やはぐらかしたりするようであれば、まず注意が必要です。

規模による選び方

数百万円から一億円未満という比較的小規模の取引はスモールM&Aと呼ばれます。

中小企業でM&A未経験の経営者の場合は、事前準備から契約まで一貫してサポートを行ってくれる仲介業者の利用が主流です。

変わって、大企業の場合、精通した専門家を雇い、アドバイザーとして契約して進行する場合が多く見られます。

M&Aコンサルティングに依頼するメリット

①精神的カバー

創業から今まで会社を育ててきた大事な会社です。経営者の想いや経験が詰まった大きな財産を売却するには時に大きなストレスを抱えることも少なくありません。

そんな時、適切なカバーをしてくれるアドバイザーがいると安心するものです。

②知識的カバー

経営者の多くはM&A未経験です。初めての取り組みとなるにも関わらず非常に専門性の高い分野になるため、自分一人で契約まで至るには難しいでしょう。

プロセスの一つに、デューデリジェンスという対象業者の調査が有ります。このフェーズでは特に専門性が高い上、重要フェーズになるため、M&Aコンサルタントへ相談しながら進行することが妥当だと言えます。

不安や不明な内容も、すぐに相談できる環境は安心してM&Aを進めるための要因となります。

まとめ

今回は良いM&Aコンタルティング、注意するべきM&Aコンサルティングについて解説しました。

良いコンサルティングとは、対象会社の譲れない条件を出来るだけ崩さず成立に向けて、寄り添ったコミュニケーションが取れるコンルタントです。

一方注意するべきは報酬が最優先となり、ちょっとしためんどくさいこともスルーしてしまうようなコンサルタントです。

特に中小企業では、M&Aを行うためのM&Aコンサルティング会社に依頼するケースも多いため、M&Aに着手する前に担当コンサルタントには

  • 業界のM&A実績
  • 直近一年の成立件数
  • 何年勤めている?
  • 前職

このような質問してみると良いでしょう。

良いM&Aコンサルティングが成功の鍵です。中小企業経営支援事務所では経営にまつわる様々な相談のご対応しておりますのでお気軽にお声がけ下さい。

増え続ける越境ECの市場規模|中国の市場シェアを勝ち取るための戦略とは?

なぜ越境ECの市場シェアは増加し、世界に向けて商品を発信しているのか?

実は日本国内の市場は縮小傾向にあり、その要因の一つは少子高齢化です。日本の市場を奪うだけでは生き残れない現実から、世界の市場へ目を向ける企業が増加している理由です。

また日本製品の良さを上手く伝えることが出来れば、海外消費者からの支持も大きなものとなります。

そんな中、中国での市場規模は右肩上がりに拡大し、今後も拡大を続ける見込があります。中国市場のシェアを勝ち取り、販路拡大を目指してみませんか?

中国の越境EC市場規模

令和2年、中国から日本の商品の購入額が1兆9,499億円、前年対比17.8%増という結果になりました。(参考:経済産業省 電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました。

引用元:経済産業省

これはコロナパンデミックの影響により、ECの利用が爆増した背景がありますが、この流れは止まらずEC市場は増加することが予想されます。

中国国内では、チャットを利用した接客形態が主流で、商品販売まで行っている店舗もあります。

市場のシェアを奪う戦略|4ステップで解説

①KOL

【KOLとは?】
Key Opinion Leaderの略称で、ある特定の商品やサービスの販売促進を行うにあたり、大きな影響力を持つ専門家です。日本ではインフルエンサーという言葉が主流ですが、それに近いものです。

中国市場ではメディア、広告の発信する情報に対しては信用性が無いと思っている消費者も少なくないようです。KOLが発信する情報の方がより信頼性があるという認識を持っています。つまり、口コミです。

口コミ重要視される中でKOLの存在は、消費者行動に非常に強い影響を与えています。そのため、KOL起用は戦略的に行うべきと言えます。

②SNSの活用

中国では百度という検索エンジンが主に使われています。中国最大の検索エンジンにも関わらず、検索精度がGoogleよりも低いという声も少なくないようで、これも口コミの信用性に繋がっています。

特に消費者が情報収取に使うSNSは以下です。

WeChat

公式アカウントを利用した商品販促が非常に効果的です。

ファッションやコスメ、ITや不動産など、多岐に渡る公式アカウントが開設されており、個人法人どちらにおいても開設可能です。

微博

中国版Twitterのようなアプリです。

微博熱捜という一分単位で更新される最新情報の提供から、常に新しい情報を収集することが可能です。

小紅書

2021年時点で3億人程利用しているアプリです。

若年層の女性に人気があり、ファッションコスメ特化しています。商品を実際に利用みてみた口コミを投稿することが一般的な使い方です。

中小企業経営支援事務所では、このようなSNSを活用したマーケティング戦略も行っております。越境ECに興味がある方は是非お問い合わせください。

③日本製品の良さを伝える

いきなりKOLの起用や、SNSの活用で物が売れるのか?

実は越境ECはそう簡単ではありません。商品自体の認知度が低ければ、売り上げが伸び悩むケースもあります。

商品は会社のトップがしっかりと伝えることもとても重要です。商品の説明、開発経緯、想い、このような情報を伝えることも消費者への信頼へと繋がります。

④ナショナルブランドからプライベートブランドへ

特に小売業が越境ECを始める場合、まず当たる壁が価格競争です。既に出回っているナショナルブランドは、信頼性は十分にある反面、取り扱う店舗も多いため消費者はとにかく安く買う事を意識します。

この状態を続けると価格競争による利益圧迫により、早期に退店に追い込まれることも少なくありません。

そこで、ナショナルブランドからプライベートブランドへの切り替え戦略を初期的段階で考えておく必要があります。

自社でしか販売出来ない商品、サービスでの差別化を通じて、プライベートブランドのシェアを徐々に拡大することは非常に重要です。

今後の越境ECの展開

現在は中国は非常に大きなマーケットとなっていますが、各国に目を向けると数年後、数十年後には新しいマーケットは必ず出てきます。

特にインド、南アフリカでは人口増加に伴い、新しい市場開拓が既に広がっているだけでなく、テクノロジーがスピード的に浸透しています。

目の前のマーケットのみならず、未来を見据えた戦略を考えることも重要と言えるでしょう。

まとめ

現在中国は非常に大きな市場規模となっており、様々な企業が参入しています。

その市場シェアを奪うためにKOL、SNSを活用しながら、日本製品の良さを世界に発信し続ける事が重要です。

小売業であれば、ナショナルブランドからプライベートプライベートへのシフトも考えながら、競合に埋もれない戦略が必要です。

時代の変化と共に常に市場規模に対してのアンテナを張り、ライバル会社に勝つ強い姿勢を持って取り組んでいきましょう。

中小企業経営支援事務所では、越境ECを始める方に向けてサポートを行っております。

お気軽にご相談ください。

越境ECのメリットデメリットとは?出店する前に知っておくべきポイント

越境ECには誰でも低コストでスタート出来るだけではなく、新たなマーケットで販路を飛躍的に伸ばすことが出来ます。

しかし、簡単だからと言って、出店すればすぐに売上が伸びるわけではありません。

この記事では、越境ECメリットデメリットをご紹介します。

越境ECには良い点もたくさんありますが、実際に起こっているトラブルもたくさんあるため、事前に予備知識を入れておくだけでも問題解決の支えになります。

新しいビジネスチャンスを上手くつかむために、是非学んでみて下さい。

越境ECのメリット

①販路拡大

日本国内のマーケットは、残念ながら縮小傾向にあります。これは少子高齢化が大きな要因と言えます。マーケットが縮小される中~小売業界では今まで以上に生き残りをかけたシェア争いが肥大化します。

一方、世界へ目を向けてみると、これからの経済に期待出来る国もたくさんあります。さらには、日本製品の繊細さ、面白さを理解しているにも関わらず、購入ルートが無く諦めている方々もいます。

例えば中国では日本よりもECの普及が進んでいます。外出規制の影響からも、EC市場は膨れ上がるものとなりました。

必要としている人へ、必要な物を届けることが出来る。良い商品は現地での共感価値となり、より値打ちあるものと変わっていくでしよう。

丁寧な接客を続けていると、BtoBでビジネスの話が舞い込んでくる可能性もあります。

中小企業経営支援事務所では、中国に向けた越境ECのサポートを行っております。その商品力を海外に向けて発信してみませんか?

②実店舗運用コストが不要

実店舗で運営する場合、開業資金に数百万はかかります。さらに海外での運営となると、特に個人でこれから始めるにはリスクが高すぎる投資と言えるでしょう。

一方、越境ECの活用することで非常に低コストで世界中に商品を届けることが可能となります。

③商品の新しい使用用途も見つかる

海外の方は、通常用途とは異なる驚くべき視点で商品を扱う場合もあります。新しい商品の使用方法をきっかけに、一気に売上が伸びるケースもあります。

一度面白いと思っていただいた商品はSNSで拡散、紹介したりするので、思いもよらない商品の宣伝方法が見つかる場合もあります。

越境ECのデメリット

①言語の壁

お客様とのコミュニケーションは最重要項目です。

個人で越境ECを立ち上げていく場合、まず売り手国の言葉を理解しなければ、コミュニケーションを取ることが出来ません。

例えば中国のセールス活動で良く使われるチャット。ここではかなりスピーディにやり取りが進むため、返事が遅いと信用性を損なう恐れもあります。スムーズなコミュニケーションを行うためには現地の言葉の習得は必須と言えるでしょう。

②競合は多数存在する

今までと全く違うマーケットだということを理解しなければなりません。

越境ECの環境とは、日本だけではなく、アメリカやヨーロッパ、中国、各国が競合になります。短期間で成果を出すのは、非常に難しい環境であることも知っておくべきでしょう。

例えば、中国マーケットでは日々目まぐるしくトレンドが変化し、昨日当たり前だったことが今日当たり前ではなくなる。このような事例は定期的に発生します。

一つ一つ対応と対策を踏まえながら、中長期で構築していく姿勢が必要です。

③物流、法的理解

物流におけるトラブルとコスト

国や地域によっては、配送ルートが安定しておらず、荷物の紛失や損傷、トラッキングでは到着表示となっているにもかかわらず、届いていないと連絡が来るなど、このような問題が発生するケースがあります。

ここでは比較的よく使われる代表的キャリアを紹介します。

【EMS】

コストは安くなるが、現地の輸送は現地の会社が行うため、場所によっては紛失や破損のリスクが上がる場合があります。

20万円以下の発送の場合は通関手続きも不要です。ただし、到着に10日以上かかるケースもありますので、配送スピードに期待は出来ません。

【DHL】

EMSと比べコストは高いが、自社で一貫した流通機能を持っているため、比較的商品の安全が保たれます。中国向けの発送であれば、翌日に受取人の手元に届くなど、スピードも非常に速いのも特徴です。

コストは荷物の大きさと重さ、計測して高い方で計算されます。軽くても大きな荷物の場合、予想以上に高い値段になる場合があるので、注意しましょう。

訴訟リスク

地域によっては訴訟問題となりやすいところもあります。日本とは違い、考えもしなかったクレームが発生することもあります。

トラブルを事前に防ぐために、考えられる問題はショッピングサイト上に事細かく記載しておかなければなりません。

越境ECを始める前に

中長期での販売戦略

越境ECの運営、業務プロセスは一般的なインターネット販売と変わりません。

しかし、越境ECの本当の難しさは運営して始めて分かるものです。他国へ対する接客知識、言語、物流。細かい部分が通用しなくなります。

最初から成功させることは非常に難しいことですが、時間をかけて愚直に続けることで必ず成功へ近づきます。

人と人を繋ぐ場

また現在越境ECは、ニーズに直接的にアプローチ出来るだけではなく、世界中の方と繋がることで、その文化を知ることで、新たな商品開発が可能にもなります。

新しいビジネスチャンス

日本製品の品質は、世界的にもトップレベルです。しかし、その良さに案外気付かず、ビジネスチャンスを喪失している中小企業も多いというのが事実です。

今は少子高齢化の影響に伴い、後継者問題で潰れていく中小企業も増加傾向にあり、非常にもったいない状態となっています。

商品販路を、海外へ向けることで、新たなビジネスチャンスを掴むことも可能となります。

中小企業経営支援事務所では、これから中国へ向けた越境ECを取り組む企業を全面的にサポートいたします。

お気軽にお声がけ下さい。

まとめ

越境ECには、販路拡大や商品を横に広げることが低コストで実現できるという非常に大きなメリットがあります。

しかし、言語の問題や、物流の問題、世界の競合と戦う姿勢など、今までの日本での販売の概念は通用しないということを理解しなければなりません。

ただし、日本国内の市場での現状維持はマーケット縮小に伴い退化していることと変わりません。運営の難しさの先には、数えきれないチャンスが広がっています。

これからの時代、自社商品の販路展開には、越境ECは欠かせないマーケットとなることでしょう。

株式会社中小企業経営支援事務所

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もくじ