リライト後M&A仲介会社に依頼前の予備知識|M&Aを成功させるための4つのポイント
M&A仲介会社はどこに依頼すればいい?準備することは?
M&Aに関心があったとしても、何から手をつけていいか分かりませんよね。
そこで今回は
- M&Aを行うための準備
- 仲介会社の紹介
- M&A仲介会社を選ぶときの注意点
- M&Aを成功させるための方法
この4つのポイントに絞り、解説したいと思います。
またM&Aはこれからの企業経営にとって、キーポイントになります。今から起業をお考えの方も是非、M&Aの知識を持っていただくと有意義なものになるのではないでしょうか。
もくじ
M&Aを行う準備
目的を明確に
まず始めに行わなければならないことは、自分の会社がM&Aに至った目的を明確にすることです。
①従業員雇用の確保
②後継者不在の解決
③売却利益の確保
経営者によって、この考えは様々かと思います。ここで目的を明確することにより、今後の条件交渉の軸となり、譲れない部分として判断基準の支えになります。
話が進めば進むほど、希望条件からかけ離れたものになっている。というケースは少なくありません。
仲介会社を挟む場合にも、話をスムーズに進めるための材料のひとつです。
仲介料の目安
仲介会社の多くはレーマン方式という、売却金額に対して報酬額の何%か?という設定をしています。
ここでの売却金額には注意が必要で、移動総資産なのか、売却益額なのか、基準は仲介会社により異なるため、必ず確認を行いましょう。
【レーマン方式】
売却金額5億円未満=手数料5%
売却金額5億円越=手数料4%
売却金額10億円超〜50億円未満=手数料3%
売却金額50億円超〜100億円未満=2%
売却金額100億円越=1%
【報酬額の例】
売却金額=8億円
5億円→5% (2,500万円)
3億円→4% (1,200万円)
合計3,700万円が報酬額となります。
※報酬の一例です。具体的には仲介会社の水準があります。
仲介会社を利用するメリットを知っておく
メリットを知っておけば仲介会社への報酬も、納得して支払うことができるでしょう。また、報酬に見合った仲介会社を選べているかの判断基準にもなりえます。
M&Aを行う際、仲介会社を利用するメリットには、3つ挙げられます。
- 社内負担の軽減
- スケジュール管理
- 買い手と売り手、両者のメリットが最大化しやすい
社内負担の軽減
当然ですが、M&Aを決断したからといって、通常業務がなくなるわけではありません。つまり、通常業務とM&Aに関する業務を並行して行わなければならない、ということです。
M&Aの話を進めるなかで、専門家にサポートしてもらわなければならない場面も少なくありません。
ここで専門家である仲介会社を利用していれば、社内での負担がグッと軽くなります。
スケジュール管理
「M&Aについて、何から始めて良いかわからない……」そんな状態からスタートするケースも珍しくありません。
珍しくないケースではあるものの、この状態ではスケジュールの管理はおろか、どのようにスケジュールを組めば良いかもわからないでしょう。
仲介会社を利用しておけば、スケジュールの管理も任せておけます。
買い手と売り手、両者のメリットが最大化しやすい
仲介会社はあくまで中立の立場からM&Aをサポートします。売り手、もしくは買い手、どちらか片方に有利な交渉は行いません。
交渉が苦手と感じている担当者でも、仲介会社にならば率直に意見を伝えることができるでしょう。
お互いのメリットが最大化すれば、友好的なM&Aが実行される可能性が高まります。M&A実行後は、統合を行っていかなければならないので、友好的にM&Aがなされることは、今後の社内環境にもつながります。
仲介会社の紹介
中小企業経営支援事務所
M&Aはもちろん、経営にまつわる様々なお困りごとの解決をサポートします。
補助金、スモールM&A、起業、越境EC、これらのシーンで無料相談を受け付けています。数ある仲介会社の中でも報酬額がリーズナブルであるため、スモールM&Aをお考えの方には最適です。
2020年には補助金採択率100%の実績のある、中小企業診断士が運営する安心出来る仲介会社です。
事業承継・日本支援センター
各都道府県に事業引継ぎ支援センターが存在しており、主に後継者不足の問題解決を中心に相談を受け付けております。
国が設置する公的相談窓口であり、親族内継承から第三者へ引き継ぐ場合、あらゆるケースの相談対応を受け付けています。
マッチングサイトの活用
個人事業のやりとりもマッチングサイトの活用で非常に盛んにM&Aが行われています。マッチングサイト側のサポートもあり、報酬も比較的低コストに抑えながら全国的に対象会社を探すことが出来ます。
代表的なマッチングサイトは、バトンズやトランビ、などが挙げられます。
仲介会社を選ぶ注意点
とにかく早い成約を求める
大前提として、M&Aの最終目的は売り手側の希望条件を満たし、買い手側の相乗効果を生むことです。
M&A仲介会社のビジネスモデルとして、成功報酬で黒字になることがほとんどです。つまり、とにかく成約に繋げたがる人が多いということです。
一方、M&Aのプロセスに時間をかけすぎて先延ばしにすることも良いこととは言えません。状況に応じた適切な対応をしてくれることが重要です。
素人
M&A業界はとにかく人を欲しており、業界人口も増加傾向にあります。そのため、業界経験の浅いアドバイザーも多いことを理解しておきましょう。
M&A会社として大きいから、有名だから、という理由で決めるのではなく、自社の担当者の経歴や実績、人柄を見るようにしましょう。
M&Aを成功させるために
企業文化を作る
今から起業を行う、または起業して今からスタートさせる方は、会社の土台をしっかり作っていくことをおすすめします。
その中でも、人に頼った仕事ではなく、仕事が誰でも出来る環境作りが非常に重要です。業務を仕組化することで、いざM&Aを行う際には企業価値も高いものとなるでしょう。
対象会社に対する理解
売り手は買い手のことを。買い手は売り手のことを。相互に対する理解はM&Aを成功させるために最も必要なことです。
例えば売り手の場合、売却して終わりというわけではなく、PMIに積極的に協力したりすることも、買い手側への安心感に繋がるでしょう。
※PMI(Post Merger Integration):M&A取引が実行された後、当事者同士で行う統合のこと。
特に中小企業間の売買については、会社よりも人が大きく影響します。従業員や取引先へ不安感を与えないようなM&Aを目指しましょう。
不安要素は包み隠さない・嘘をつかない
後になればなるほどトラブルになります。言いにくいことも仲介業者へはっきりと伝え、相談しましょう。
仲介会社を絞る
色々な会社に手を出すと、売り案件の情報が出回り、情報が錯綜する恐れがあります。出来る限り、依頼する会社は一社、または2社に絞って進めることを推奨します。
まとめ
M&Aを仲介する機関は、仲介会社、各自治体の支援センター、マッチングサイトの活用があります。中小企業の売買ならば、まずは仲介業者への相談が良いのではないでしょうか。
相談前にはM&Aを行う目的を明確にすることが重要です。方向性が定まり最終的に大きくズレてしまった、という問題を回避しやすくなります。
M&A仲介業者への依頼は、本当に信頼出来るかどうかを自社の担当者レベルで考えるようにしていきましょう。
今からM&Aを視野に入れて起業する方は、会社の土台を作る事も重視しましょう。また、今からM&Aを行う方は買い手売り手の理解を深めていくことが重要です。
仲介会社は非常にたくさんの数があるため、どこに依頼したら良いのか分からないケースも有ると思います。
中小企業経営支援事務所では、M&A未経験に寄り添うM&Aを実現します。是非お声がけ下さい。