知らないと借金まみれ!?新規事業に使える補助金のメリット・デメリット
コロナの影響による売上の悪化。
未だ回復の兆しが見えずに苦しんでいる状況ではございませんか?
実は、そんな中小企業や個人事業主をサポートしてくれる補助金が存在します。
補助金の使い道として多い例は、新規事業の立ち上げです。現事業の業績見通しが悪く、新しい市場への参入していくことで、業績を回復させることも出来るかもしれません。
しかし、上手く使えば非常に強い追い風になる補助金ですが、使い方を間違えると会社を更に大きく傾かせてしまうリスクもあります。
この記事では、補助金についてのメリット、デメリットを解説していきます。
リスクを知り、正しく補助金を活用しましょう。
もくじ
補助金を使うメリット
返済義務が無い
補助金は融資と違い、返済の義務がありません。
100万円の補助金の受け取りであれば、利益100万円を出すと同じ意味になります。
ここで考えるべきは、自由に使える100万円を手にしているという意識です。
粗利率20%の商品があったとしましょう。利益を100万円出すためには500万円の売上が必要です。
しかし、500万円の売上を出すことも簡単なことではありませんよね。
そのお金を新規事業に投資する場合、どうしても失敗のリスクが頭をよぎります。
この失敗というリスクを軽減するために、補助金は有効活用することが出来る、ということです。
会社を大きく成長させるきっかけとなる
新規事業の参入や新しい設備投入による働き方改革を行うことで、売上向上や生産性向上に繋げるチャンスとなります。
特に近年ではITツールの導入による、社内のデジタル化を行うことも大きく生産性を上げる事例のひとつです。
補助金を使うデメリット
手間がかかる
最初にあたる壁は、申請書や事業計画書の作成です。
補助金によっては、A4用紙10枚以上必要になる場合もあります。
補助金申請に対して時間をかけすぎたあげく、不採択のリスクもつきまとうため、費用対効果が感じられない方もおられるでしょう。
補助金申請については、専門家への依頼で解消させることも出来ます。最寄りの税理士や会計士に相談してみるのも良いでしょう。
中小企業経営支援事務所では、補助金申請のサポートをワンストップで行っております。是非お気軽にお声がけ下さい。
前払いで事業を行う
補助金は採択されたら、すぐにお金がもらえるわけではありません。
- 採択
- 事業の実施
- 経費の申請
- 受け取り
事業を実施して、実際にかかった経費の一部を補助金として受け取ることが出来ます。
ここで注意しなければならないことは、事業を実施するための資金はちゃんと確保出来ているのか、というところです。
この資金繰りがしっかり出来ていないと、傾く会社を更に借金という形で傾かせる原因となります。
キャッシュでまかなえる場合は良いですが、融資を受ける場合もあるでしょう。
その場合は、必ず成功させるため、より練り込まれた事業計画が必要となります。
やってみたい事業ではなく、顧客が求める事業を展開しなければ、失敗に終わってしまうでしょう。
事業を成功させるには?
ロードマップ
新規事業の立ち上げや、新しい設備投入を通じて成功を収めることが出来れば、今よりも倍以上の売上を伸ばすことも出来るでしょう。
ここで大事になるのが、しっかりと考え抜かれたロードマップです。
将来のビジョンを描き、その目標に向かってどのように進んでいくのかを明確にしましょう。
分析力
自社分析
まずは自社の内部の分析を行いましょう。
強みは何か、弱みは何か。従業員も含めて思いつくことを箇条書きにしてみましょう。
その強みを活かせる市場はどこか?弱みを克服するために必要なことは何か?是非浮き彫りにしてみましょう。
マーケティング
中小企業におけるマーケティングのコツは広げすぎないこと、背伸びしすぎないことです。
まずは会社の近場のエリアなど、絞ったエリアの調査を推奨します。大きく広く、ではなく小さく狭く深くの戦略が中小企業の生きる道となります。
まとめ
今回の記事では、補助金におけるメリットとデメリットについて解説しました。
補助金のメリット
- 返済義務が無い
- 会社を成長させるきっかけになる
補助金のデメリット
- 手間がかかる
- 借金により会社が傾くリスク
返済義務もなく、利益として使うことが出来る補助金は、新規事業などの新しいチャレンジには使いやすいお金です。
その後押しにより、会社を大きく成長させてくれるでしょう。
しかし、反対に使い方を間違えれば借金だけが残ってしまい、より会社が傾くリスクがあります。
自社分析とマーケティングを徹底して行い、必ず成功させるという意欲を持って取り組むことで成功への道は開けます。
最寄りの税理士や会計士に是非相談しながら、しっかり事業計画を練り、出来るだけ手間を省きながら補助金へチャレンジしてみてはいかがでしょうか。