事業計画書を作る前にやるべき4つの手順|補助金獲得するための重要ポイント

事業計画書の作成では、なかなか進まずにストレスを感じていませんか?

実は事業計画書の作成する前の事前準備をしっかりするだけで、負担は半分になります。

補助金と聞くと、お金がもらえるならとりあえず申請した方がいいでしょ!?

と思いがちなあなた。立ち止まって一旦深呼吸してみましょう。

この記事では、事業計画書を作る前に大切な以下4つをご説明します。

  1. 自社分析
  2. アイデア立案
  3. 誰に向けた事業か
  4. 運転資金

この土台を押さえるだけで、事業計画書をスムーズに作ることが出来たり、外部機関とやり取りに事を進めたりすることが出来ます。

是非参考にしてみて下さい。

ステップ①自社分析

新事業の立ち上げの前に必ずやること

今の事業が傾いている。だから、新しい市場に参入しよう!

このような行動力は非常に素晴らしいことです。

しかし、事業計画のアイデアを立案する前に、しっかりと自己分析を行うことで、更に良い事業計画を生み出すことが出来ます。

ここで役に立つ分析方法を一つご紹介します。

SWOT分析

SWOT分析とは

・強み
自社の強み・得意

・弱み
自社の弱み・苦手

・機会
自社を取り巻く外部環境のチャンス

・脅威
自社を取り巻く外部環境でのマイナス要素

4つの分類から、自社の弱みを克服し、強みを活かすことで、適した市場に参入することが出来るようになります。

SWOT分析の進め方

SWOT分析は一人で行うよりも複数名で行うことを推奨します。

  1. 強みに対して3分と時間を決めて書き出す
  2. 似たような情報を集める
  3. 優先順位を付ける

情報はたくさん出せば出すほど良いです。

複数名なら付箋で、一人ならフレームワークで行うと効率的です。

ステップ②アイデア立案

新しいより組み合わせ

新しいアイデアを出すことは本当に難しい時代となりました。

既にある事業を組み合わせることで、新しい事業アイデアが生まれやすくなります。

組み合わせ例

例えば、富裕層向けのジム経営を行っているとしましょう。

【情報】

既存事業:ジム
新しいターゲット:キッズ
エリア:教育水準が高い

教育水準が高いとすれば、教育にニーズがあるかもしれないですね。

そこで、英会話と組み合わせることで、心と身体の成長に英語スキルを合わせてみました。

これが組み合わせです。

ターゲットの重要性

事業は誰のためのもの?

  • 困っている人がいる
  • その困っている人に利益をもらたすことが出来る
  • お金が生まれる

これが成立して初めて価値やお金が生まれます。

顧客の不平・不満を考えてみる

既存のお客様が考える不平や不満を聞いてみることも非常に有効です。

また、ニーズを仮定し、アンケートを取ることも有効な手段でしょう。

やりたいことや、やってみたいこと。これでは顧客ニーズの解決出来る確率は低く、ギャンブルに近い状態です。

価値提供は顧客の不満を解決すること。これを念頭におきましょう。

ステップ④運転資金の確保

補助金の注意点の一つ、採択後すぐに受け取れないということです。

事業を行い、かかった経費を申請して初めて受け取ることが可能となります。

そこまでの運転資金は自分で用意しなければならないということです。

キャッシュがあるならば、一番良いですが、無い場合はどのように資金調達するのかを明確にする必要が有ります。

資金調達が明確でないと、「事業を進めるのに、お金はどうやってやりくりするの?」と不採択になるリスクが上がります。

まとめ

今回の記事では、事業計画書を作る前に大切な4つについて解説しました。

①自社分析

SWOT分析を用いて、強みと弱みを浮き彫りにしましょう。

②アイデア立案

新しいものを生むのではなく、既存の事業を組み合わせてみましょう。

③誰に向けた事業なのか

困っている人を助けて初めて価値が生まれることを忘れないようにしましょう。

④運転資金の確保

補助金は採択後、すぐに受け取れません。運転資金をどう調達するのか明確にしましょう。

これらが土台となります。

事業計画書を作る前に、是非参考にしてみて下さい。

衰退する旅館経営の3つの課題と対策|補助金活用で新しい時代に備える準備を

コロナが落ち着きつつあるとはいえ、旅館の経営はまだまだ苦しい状況が続いています。

  • 人材不足と確保
  • 売上向上
  • 老朽化・リニューアル

この3点には常に悩まされてはいませんか?

ますます厳しくなる旅館経営では、差別化を図りながら、利用客を獲得することが非常に大切です。

今回の記事では、設備投資やプラン立案で、課題解決を目指す。さらにそのプロセスで使える補助金もご紹介します。

現状維持ではなく、変化をもたらし、経営回復させてみませんか?

課題と対策

課題①人材不足と確保

【課題】人手不足による機会ロス

人材の問題は、コロナ禍前から上位に上がる問題です。コロナの影響にて、ますます人材の課題が重要視されてきました。

  • 人手不足により予約が受けられない。
  • 併設の売店の稼働が出来ない。

このような機会ロスは未然に防ぎたいものです。

求人活動を行い、人員補填をしたところで次に待ち構える課題は人材教育です。

常にハードルの高い、人材の課題をどう解決すれば良いのでしょうか。

【対策①】システム導入によるIT化

例えば、旅館では自動チェックインの導入がまだまだ進んでおらず、人材ありきで作業を行なっている現状です。

チェックイン、チェックアウトの人材を減らすだけでも大きな効率化に繋がります。

ここで使える補助金はIT導入補助金です。

思い切った自動化により、最小人数でお出迎えやお見送りが出来る環境を目指します。

【対策②】スキルマップの作成

「この人の技術やスキルはどれくらいだろう?」

これを社員同士で把握することは、業務効率化に大きな影響を与えます。

旅館の業務では、接客サービスだけではなく、調理やマーケティングも重要です。

ここでは各業務をどこまでこなすことができるのか、段階で見える化を行います。

適切な人材配置だけでなく、人材教育の効率化にも繋がります。

引用元:厚生労働省 旅館業の人材育成のために

課題②売上向上

【課題】インバウンド減、国内利用者の獲得

インバウンドの需要が激減する中、国内の利用者のどのように獲得していくのかは大きな課題です。

宿泊プランの見直し、料理の見直しを通して様々なサービスの向上に取り組んでおられると思います。またGo toトラベルも大きな要素の一つとの声も多いようです。

ここでは宿泊プランに着目し、対策を考えてみます。

【対策】ワーケーションプランの設立

今はテレワークの普及、オフィス以外で仕事をすることも増えてきました。そこで今注目されているのが、ワーケーションです。

【ワーケーションとは?】
ワークとバケーションを組み合わせた造語

特に温泉地のワーケーションは人気が高く、利用客も増加傾向の見込みがあります。

ワーケーションに向けての設備対策

ワーケーション利用には以下のような課題が挙げられます。

  • 通信環境
  • 観光以外の楽しみ
  • コミュニティの作成

設備導入にはIT導入補助金の活用。

観光地全体で盛り上げるには、地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業が活用出来るでしょう。

課題③老朽化・リューアル

【課題】建物が古く、時代に沿わない

古くから続く旅館では、今の時代に合わせた修繕や改装も必要になります。

  • 飲食が出来る場所を増設
  • 客室整備
  • 耐震

【対策】補助金を活用した修繕やリニューアル

これらにも使える補助金が、小規模事業者持続化補助金です。

小規模事業者持続化補助金は現事業を持続させるため、新たな販路開拓を行うために必要な投資に対する補助金です。

補助金一覧

使える補助金4選

補助金名最大補助額補助率
IT導入補助金450万円1/2、2/3
小規模事業者持続化補助金100万円2/3
高付加価値化事業1億円1/2・2/3

IT導入補助金

引用:IT導入補助金

補助金額と補助率

最大補助額 450万円

補助率(1/2、2/3)

想定される活用事例

Wifiルーターやプリンターの導入。
自動チェックイン設備の導入。

持続化補助金

引用元:小規模事業者持続化補助金

補助金額と補助率

最大補助額 100万円

補助率 2/3

想定される活用事例

宿泊施設の一部の改修を行い、コワーキングスペースの作成。

地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業

引用:地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業

補助金額と補助率

項目補助金額補助率
宿泊施設の高付加価値化改修1億円1/2・2/3
観光施設の改修500万円1/2
廃屋の撤去1億円1/2
公的施設の観光目的での利活用
のための民間活力の導入
2,000万円1/2
交通関連5,000万円1/2
実証実験1,000万円1/2

想定される活用事例

廃屋を撤去し、新たに飲食施設を建設。
ワーケーション環境設備導入のため、コワーキングスペースの導入。

まとめ

今回の記事では、旅館経営者が抱える課題を補助金で解決する方法について解説しました。

【人材不足・確保】
ITツールやシステムの導入で業務効率化を行う。またスキルマップによる人材配置の最適化を行いましょう。

【売上向上】
ワーケーション活用の新プランにより、新しい利用用途での顧客を捕まえましょう。

【老朽化・リニューアル】
時代に応じた修繕や改装は、補助金を活用して販路開拓を目指しましょう。

依然として課題の多い旅館経営ですが、生き残るためには差別化を図り、強み特化型の旅館を目指すべきだと言えます。

是非補助金を活用しながら、新しい分野への取り組みを始めてみませんか?

ワーケーション戦略に使える補助金3選|新規顧客獲得に向けた新しい取り組み

ワーケーションへの取り組みは進めていますか?

なんとなく言葉は聞いたことがあるけど、なんだかよく分からないしスルーしている、そんな状況ではないでしょうか?

サービス面の向上だけではなく、仕事環境を整えること、これも新規顧客獲得には欠かせない時代となりました。

コロナの影響による打撃が大きい中、観光地でのワーケーション戦略はこれからますます活発になることが予想されます。

地域を盛り上げるために積極的に補助金を支援している自治体もあります。

今回の記事では、ワーケーション設備を整えるために使える補助金3選とワーケーションを成功させる3つのポイントを解説します。

市場参入はまだまだ間に合います。現状打破し、新しいお客様を獲得しましょう!

ワーケーション設備に使える補助金3選

補助金一覧

補助金名最大補助額補助率
IT導入補助金450万円1/2、2/3
小規模事業者持続化補助金100万円2/3
高付加価値化事業1億円1/2・2/3

IT導入補助金

引用:IT導入補助金

補助金額と補助率

最大補助額 450万円

補助率(1/2、2/3)

想定される活用事例

Wifiルーターやプリンターの導入。
自動チェックイン設備の導入。

注意点

レンタルハードウェアのみ導入することは出来ません。

非対面化に向けたソフトウェアの導入や、セキュリティソフトの導入も併用して行う必要があります。

持続化補助金

引用元:小規模事業者持続化補助金

補助金額と補助率

最大補助額 100万円

補助率 2/3

想定される活用事例

宿泊施設の一部の改修を行い、コワーキングスペースの作成。

観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業

引用:地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業

補助金額と補助率

項目補助金額補助率
宿泊施設の高付加価値化改修1億円1/2・2/3
観光施設の改修500万円1/2
廃屋の撤去1億円1/2
公的施設の観光目的での利活用
のための民間活力の導入
2,000万円1/2
交通関連5,000万円1/2
実証実験1,000万円1/2

想定される活用事例

廃屋を撤去し、新たに飲食施設を建設。
ワーケーション環境設備導入のため、コワーキングスペースの導入。

ワーケーションを成功させるポイント

環境設備

通信環境

ワーケーションの普及は、テレワークの普及によるものです。

通信環境が良好でなければ、実現しません。

zoom等を利用したテレビ会議や打ち合わせも、ストレスなく出来る環境を構築しましょう。

セキュリティの強化

シュレッダー等の情報漏洩のセキュリティ対策があると、ご利用いただく方には安心感を与える事が出来ます。

活用出来る補助金

IT導入補助金

遊べる場所

飲食店以外の娯楽施設の検討

観光地のお店は、結構早く閉まるイメージはありませんか?

いくらくつろげる観光地とはいえ、毎日の仕事で使うならば、日常生活と同じ環境の提供も必要になります。

飲食店だけではなく、リフレッシュ出来る環境の提供で、滞在期間の延長が見込まれます。

この取り組みは、自分1人だけで行うことも難しいですよね。

地域一体となり、複数の事業者で取り組むことが出来る環境であれば、補助金が非常に有効活用出来ます。

それぞれの観光地に応じた施設の導入も検討してみてはいかがでしょうか?

活用できる補助金

観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事

コミュニティ

ワーケーションは、基本的に1人になりがちです。人と接する機会が必然的に少なくなります。

人と人を繋がりで、その観光地の温かみを感じてもらうことは非常に大切です。

例えば、単に近場の飲食店を紹介するだけはなく、

「〇〇ホテルの〇〇さんからの紹介で来ました。」

これならば、事業者側と利用者側も比較的早いスピードで溶け込むことが可能です。

このような事業者通しの繋がりの輪に、利用客も取り込んでいくことで、お店に入り込みやすく環境が出来上がります。

また、定期的なイベントの開催等も効果的といえるでしょう。

まとめ

今回の記事では、観光地や旅行先での売上減少で苦しむ中、ワーケーションという新しい取り組みによる復興の方法について解説しました。

環境を整えるための補助金

  • IT導入補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業

ワーケーションを目的とした宿泊施設の利用は、テレワークの普及によりますます増えてくると予想されます。

  • 通信環境やセキュリティ強化等の環境設備の導入
  • 遊べる場所の提供
  • コミュニティ作成

これらを通じ、より滞在しやすい環境を作ることで、長期でご利用なられる可能性が上がります。

単なる観光で楽しむ環境から、仕事も出来る長期滞在を目的とすることで、一般ユーザーのみならず、企業まで呼び込むことが可能となります。

是非、新しい宿泊施設の利用方法を試してみてはいかがでしょうか。

株式会社中小企業経営支援事務所

〒162-0802

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