4度の申請を経て中小企業成長加速化補助金に採択。3年間あきらめずに挑み続けられた理由|株式会社田中機器製作所

概要
| 会社名 | 株式会社田中機器製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県松本市 |
| 補助金 | 中小企業成長加速化補助金 2次公募 |
| 補助金額 | 5億円 |
| 事業計画名 | ー世界中の人々を「洗う」仕事から解放するー日本発・業務用洗浄機開発企業の最先端スマートファクトリー建設による洗浄機生産事業 |
株式会社田中機器製作所は、顧客ごとの要望に合わせた業務用食器洗浄機や洗浄装置を、一品一様で設計・製造する長野県松本市の企業です。
同社は、現工場の約2倍規模となるスマートファクトリーを計画し、補助金申請に挑戦するも不採択が続く結果に。しかし、中小企業成長加速化補助金の2次公募にて採択となりました。
大規模投資に向けてどのように申請を進め、なぜ挑戦を続けたのか。採択までの道のりをうかがいました。
受注増と洗浄システムの大型化・複雑化を受け、スマートファクトリーを計画
当社は、顧客ごとに異なる洗浄対象や処理量に合わせ、業務用食器洗浄機や洗浄装置を一品一様で設計・製造しています。近年は、省力化ニーズを背景に洗浄システムの大型化・複雑化が進み、現在の工場では対応が難しくなっていました。
こうした需要に対応するため、現工場の約2倍規模となるスマートファクトリーを計画しました。設備同士を連動させて人が介在する作業を減らすとともに、熟練技術の機械化を進めるもので、投資額は12億円を超え、最終的には13〜14億円規模になる見込みです。
自社申請を経て、コミュニケーションの取りやすさを重視して支援先を選んだ
今回の投資規模を踏まえ、当社が最初に活用を考えたのは中堅・中小企業大規模成長投資補助金でした。最初は自社で資料を作成し、申請しましたが、採択には至りませんでした。ここから先どう進めればいいのか迷い、複数の支援会社へ相談し、最終的には4社ほどと話しました。
支援会社を選ぶうえでは、自ら申請資料を作った経験から、会社が何を実現したいのかをきちんと話し合えることが重要だと感じていました。
中小企業経営支援事務所(SME)の本多さんとの初回相談では、その事業計画書を見せながら、「どうしたらいいかわからない」といった率直な悩みも含めて話すことができました。当社の事業計画書に対して、「ここまで作ったのはすごい」と声をかけてもらったことは今でも忘れていません。
そうしたやり取りを通じてコミュニケーションの取りやすさを感じ、それが決め手となってSMEさんへ支援を依頼しました。
会社と事業の理解を深め、対話と改善を重ねて再挑戦した
補助金申請の支援は、当社の工場を見て、会社・事業・今回のプロジェクトを理解していただくところから始まりました。自社で作っていた事業計画をもとに対話を重ね、事業の先にどこを目指すのかを言葉にしていきました。その中で、「人を洗うから解放する」という表現や、「世界と戦う会社を目指す」という将来像が計画書に表れるようになりました。
中小企業経営支援事務所さんと取り組んだあとも、大規模成長投資補助金の採択には至りませんでした。ただ、申請までの過程や結果を本多さんと共有し、「次はどうしよう」と話しながら改善を重ねたことで、次に見直すべき点もお互いに見えるようになっていました。これまでのやり取りで積み重ねた共通理解を土台に、改善を続けていける感覚があったことも、本多さんと挑戦を続けた理由の一つです。
その後、中小企業成長加速化補助金が始まり、本多さんから制度について説明を受けたと記憶しています。投資内容や事業計画の軸は大きく変えず、大規模成長投資補助金への挑戦で見えた改善点を反映しながら、「これだったらまた一緒に目指せる」と、もう一度挑戦することにしました。
約3年越しの採択。挑戦し続けることの大切さ
最初の大規模成長投資補助金の申請から約3年を経て、中小企業成長加速化補助金の第2次公募で採択に至りました。結果を見たときは「ようやくだ」と安堵しました。ただ、これから計画を実現していく大変さも感じています。
当社としては、今回のスマートファクトリー建設をゴールではなく、会社としてさらに挑戦していくための一歩だと考えています。「挑戦していく会社でずっとい続けたい」という思いがあり、今回を機に、会社の風土としても挑戦する姿勢を大切にしていきたいです。
これまでの補助金申請の経緯を振り返っても、1回目で結果が出なくても、まだチャンスがあるなら挑戦を続けることが大切だと感じています。自分たちだけでは難しい部分もありましたが、一緒に作り上げてくれる伴走者と進むことで、計画をより良い方向へ変えていくことができました。もし実現したいことがあるのであれば、挑戦を続けていくことで、いつか到達できるのではないかと思います。
補助事業の概要
受注増と洗浄システムの大型化・複雑化に対応するため、現工場の約2倍規模となるスマートファクトリーを建設。設備同士を連動させて人が介在する作業を減らすとともに、熟練技術の機械化を進め、生産能力の拡大と省力化を目指す。
株式会社中小企業経営支援事務所
私たちは、経営者の皆様が抱える課題を根本から考え、あらゆる角度から、最善の解決方法をコンサルティングしています。事業拡大のための補助金活用支援や経営改善支援、事業承継支援(M&A・親族内承継)まで、経験豊富な中小企業診断士がしっかり伴走していきます。