【2026年8月最新】中小企業成長加速化補助金の採択結果と採択率|傾向から次回申請対策まで解説

中小企業成長加速化補助金の採択結果は、100億企業成長ポータルに公表されています。
採択結果では、有効申請件数・採択件数・採択倍率に加え、採択された事業者名や補助事業名などが確認することが可能です。どのような企業や投資内容が採択されているのかを把握できるため、自社が申請するときの参考になります。
この記事では、中小企業成長加速化補助金の採択結果とその傾向を公式サイトの情報をもとにわかりやすくまとめています。また次回申請に向けた準備のポイントも解説していますので、申請準備の一助としていただけたら幸いです。
なお、中小企業成長加速化補助金の要件などの詳細については、下記で詳しく解説しています。
当社・中小企業経営支援事務所は、認定経営革新等支援機関として、各補助金のトータルサポートを行っています。
本補助金の内容や投資計画の策定に不安や疑問があれば、以下のメールフォームからお気軽にご相談ください。初回相談は60分無料です。策定のポイントから制度活用のコツまで、懇切丁寧に解説いたします。
目次
中小企業成長加速化補助金の採択結果
2026年8月現在、中小企業成長加速化補助金の1次公募・2次公募の採択結果が公表されています。最新の2次公募の採択結果は、2026年8月4日に公表されました。
2次公募の申請件数・採択件数・採択率・採択倍率
| 有効申請件数 | 872件 |
| 採択件数 | 223件 |
| 採択率 | 約25.6% |
| 採択倍率 | 約3.9倍 |
2次公募では、有効申請872件に対して223件が採択されました。採択率は約25.6%、採択倍率は約3.9倍です。
1次公募の申請件数・採択件数・採択率・採択倍率
| 有効申請件数 | 1,270件 |
| 採択件数 | 211件 |
| 採択率 | 約16.6% |
| 採択倍率 | 約6.0倍 |
1次公募では、2025年9月19日に207件の採択者が公表されたあと、同年10月6日に4件が追加採択され、最終的な採択件数は211件となりました。有効申請1,270件に対する採択倍率は約6.0倍、採択率は約16.6%です。
中小企業成長加速化補助金の採択者一覧
中小企業成長加速化補助金の1次公募・2次公募の採択者一覧は、100億企業成長ポータルでPDF形式とExcel形式で公表されています。

採択者一覧では、法人番号、事業者名、共同申請参加者、本社所在地、主な事業実施場所、補助事業名、金融機関名(「金融機関による確認書」を提出した事業者のみ記載)などを確認できます。
事業者名だけでなく、補助事業名や主な事業実施場所もあわせて確認すると、自社に近い採択事例を探せます。
中小企業成長加速化補助金の採択結果から見える傾向
中小企業成長加速化補助金では、採択者一覧に加えて、採択者と申請者全体の各種指標が公表されています。
ここでは、最新の2次公募の採択結果を中心に、1次公募の結果も踏まえながら、採択企業や採択事業にどのような傾向が見られるのかを整理します。
実施場所の傾向
2次公募の採択者223件のうち、46件は本社所在地と主な事業実施場所が異なっており、全体の約20.6%を占めています。1次公募でも、本社所在地とは異なる都道府県で設備投資や拠点整備を行う採択事例が複数見られました。
以下は、2次公募で本社所在地と主な事業実施場所が異なる採択事業者の一例です。
| 事業者名 | 本社所在地 | 主な事業実施場所 |
|---|---|---|
| 株式会社アイスジャパン | 北海道 | 宮城県 |
| 有限会社たんぽぽ運送 | 青森県 | 熊本県 |
| 株式会社三協製作所 | 東京都 | 山形県 |
| TAIMATSU株式会社 | 東京都 | 岐阜県 |
| Craif株式会社 | 東京都 | 愛知県 |
このように、採択事例には本社所在地とは異なる地域で工場や物流拠点などを整備する計画も見られます。本社と同じ都道府県で実施する投資に限らず、事業計画に応じて別の地域で設備投資や拠点整備を行うケースでも本補助金が活用されています。
採択された補助事業名から見える投資内容の傾向
2次公募の採択者一覧を見ると、新工場の建設や生産能力の増強といった設備投資に加えて、AI・DXによる自動化、研究開発拠点の整備、物流機能の強化、海外展開、新分野への進出など、さまざまな成長投資が採択されています。
以下は、2次公募で採択された補助事業名の一例です。
| 事業者名 | 補助事業名 | 主な投資テーマ |
|---|---|---|
| 東北江南株式会社 | 半導体産業の需要急拡大に応える新工場建設と飛躍的な生産能力増強 | 新工場・生産能力増強 |
| 株式会社Mujin Japan | 省人化・省力化を実現するMujin自動化プラットフォーム成長加速事業 | 自動化・省人化 |
| アイビック食品株式会社 | 北海道食材を核とした「地域連携型のR&D拠点」の設立 | 研究開発拠点 |
| 浜松委托運送株式会社 | 抹茶の輸出拡大を支えるOEM・物流一体型輸出基盤整備事業 | 物流・輸出 |
| 株式会社三協製作所 | 国内随一の大型プレス機導入による新分野・新市場への進出 | 新分野・新市場進出 |
このように採択事業には単なる設備導入にとどまらず、生産能力の拡大や新市場への進出、事業基盤の強化など、企業の成長につながる投資が幅広く見られます。
各種指標から見る採択企業の特徴
100億企業成長ポータルでは、採択者と申請者全体の売上高成長率や付加価値増加率、投資比率などの各種指標が公表されています。主な指標を比較すると、以下の通りです。
| 指標 | 2次 採択者 | 2次 申請全体 | 1次 採択者 | 1次 申請全体 |
|---|---|---|---|---|
| 全社売上高成長率(平均) | 32.2%/年 | 26.1%/年 | 26.4%/年 | 17.8%/年 |
| 全社付加価値増加率(平均) | 37.5%/年 | 30.5%/年 | 27.5%/年 | 18.4%/年 |
| 労働生産性成長率(平均) | 25.0%/年 | 20.6%/年 | 16.3%/年 | 11.6%/年 |
| 売上高投資比率(平均) | 59.6% | 45.8% | 53.5% | 32.7% |
参照:中小企業成長加速化補助金 1次公募における各種指標|100億企業成長ポータル
1次公募・2次公募ともに、採択者は申請全体と比べて全社売上高成長率、全社付加価値増加率、労働生産性成長率、売上高投資比率の平均値が高くなっています。
ただし、個々の企業の審査内容や採択理由までは公表されていないため、単に平均値を超えればよいとは限らない点に留意が必要です。
中小企業成長加速化補助金の採択率・倍率から見る難易度
中小企業成長加速化補助金は、1次公募・2次公募ともに申請件数が採択件数を大きく上回っており、採択には一定の競争があります。
各公募の採択率と採択倍率を比較すると、以下の通りです。
| 公募 | 有効申請件数 | 採択件数 | 採択率 | 採択倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 1次公募 | 1,270件 | 211件 | 約16.6% | 約6.0倍 |
| 2次公募 | 872件 | 223件 | 約25.6% | 約3.9倍 |
2次公募は1次公募と比べて申請件数が減少する一方、採択件数は211件から223件へ増加しました。その結果、採択率は約16.6%から約25.6%へ上昇し、採択倍率も約6.0倍から約3.9倍へ低下しています。
2次公募のほうが1次公募より競争率は低くなった結果ですが、採択率や倍率は公募全体の申請件数と採択件数から算出したものであり、個々の企業の採択可能性を示すものではありません。
また以下は、経済産業省関連の主な補助金における直近公募の採択率を比較したものです。
| 補助金名 | 公募回 | 申請・応募件数 | 採択件数 | 採択率 |
|---|---|---|---|---|
| 中小企業成長加速化補助金 | 2次公募 | 872件 | 223件 | 約25.6% |
| ものづくり補助金 | 23次 | 1,275件 | 448件 | 約35.1% |
| 新事業進出補助金 | 第3回 | 1,212件 | 423件 | 約34.9% |
| 大規模成長投資補助金 | 5次公募 | 198件 | 77件 | 約38.9% |
ものづくり補助金の23次公募、新事業進出補助金の第3回公募はいずれも採択率が30%台です。また、大規模成長投資補助金の5次公募は採択率が約38.9%となっています。一方、中小企業成長加速化補助金の2次公募は約25.6%でした。
この比較から、中小企業成長加速化補助金は、同じ経済産業省関連の補助金と比べても競争性の高い制度であることがわかります。
- 参照:中小企業成長加速化補助金(2次公募)採択者の公表について|100億企業成長ポータル
- 参照:ものづくり補助金 採択結果|ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金総合サイト
- 参照:新事業進出補助金第3公募の採択結果について
- 参照:(参考)5次公募における各種指標の中央値(採択者、申請者全体)|中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
自社が中小企業成長加速化補助金に申請できるか確認するポイント
中小企業成長加速化補助金への申請を検討する場合は、まず自社が主な申請要件に対応できるか確認しましょう。
主な確認ポイントは以下の通りです。
- 売上高100億円を目指す成長方針があり、その実現に向けた大規模投資を計画している
- 建物費・機械装置費・ソフトウェア費を合計した投資額が1億円以上(税抜き)となる
- 申請時までに「100億宣言」を公表し、賃上げ要件に対応できる
- 補助金以外の自己資金や借入も含め、大規模投資を実行するための資金計画を立てられる
上記は主な確認ポイントです。申請対象者の範囲や補助対象経費、賃上げ要件、必要書類など、詳しい申請要件については、以下の記事で解説しています。
100億宣言について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
中小企業成長加速化補助金において採択されるために必要な準備
申請要件を満たしていても、中小企業成長加速化補助金に採択されるとは限りません。
採択を目指すには、制度の審査内容を踏まえて、自社の投資計画や事業計画を具体化していく必要があります。
採択結果を踏まえて投資計画を見直す
採択者一覧や各種指標からは、採択された企業や投資の傾向を確認できます。ただし、個別の採択理由までは公表されていません。採択事例は自社の計画と照らし合わせて、見直すべき点を探す材料として活用します。
例えば設備導入そのものが目的になっていないか、投資によって売上や付加価値をどう伸ばすのか、売上高100億円を目指す経営戦略の中で必要な投資として説明できるかを確認します。
審査項目を踏まえて事業計画書を作成する
本補助金では、「経営力」「波及効果」「実現可能性」の観点から審査されます。事業計画書では、主に次の点を具体化します。
- 売上高100億円を目指す成長戦略の中で、今回の投資がなぜ必要か
- 投資によって売上高や付加価値、労働生産性をどの程度伸ばせるか、その根拠はあるか
- 地域や取引先などにどのような波及効果があるか
- 賃上げ、資金調達、実施体制を含めて計画を実行できるか
市場や顧客の動向、自社の強み、競合との差別化などを根拠として、これらが矛盾なくつながる事業計画にまとめます。
必要に応じて金融機関との連携・確認書を準備する
本補助金の審査では、「実現可能性」の一つとして金融機関のコミットメントが得られているかも確認されます。
「金融機関による確認書」は、すべての申請者に提出が求められる書類ではありません。金融機関から投資計画書の確認を受けた場合は、所定の様式に金融機関が必要事項を記入した確認書を提出します。金融機関との連携を検討する場合は、投資計画や事業の見通しを共有し、確認書の提出も含めて早めに調整しておきましょう。
プレゼンテーション審査に向けて準備する
1次審査を通過すると、提出した申請資料を用いて経営者自身によるプレゼンテーションと外部有識者との質疑応答が行われます。
売上高100億円に向けた成長戦略と今回の投資の関係、投資による効果や数値計画の根拠、資金面や実施体制などについて、提出した事業計画と矛盾なく説明できる状態にしておきましょう。
なお、役員や事業責任者が同席して補足説明することは可能ですが、外部コンサルティング会社など、主たる申請者・共同申請者以外の関係者は原則として同席できません。「金融機関による確認書」を提出した場合は、当該金融機関の担当者等が同席できます。
専門家に相談すべきケースを確認する
制度の対象になる可能性はあるものの、売上高100億円に向けた成長戦略と投資計画を結びつけられない場合や、審査項目を踏まえて事業計画を整理するのが難しい場合は、専門家への相談を検討しましょう。
また、投資効果を示す数値の根拠や資金計画、金融機関との調整など、申請準備の一部に自社だけでは判断しにくい点がある場合も相談を検討するタイミングです。
当社・中小企業経営支援事務所は、認定経営革新等支援機関として、各補助金のトータルサポートを行っています。
自社の投資計画が本補助金に合っているかわからない場合や、採択に向けた準備に不安がある場合は、以下のメールフォームからお気軽にご相談ください。初回相談は60分無料です。
中小企業成長加速化補助金の採択結果に関してよくある質問
採択結果はどこで確認できるか
中小企業成長加速化補助金の採択結果は、100億企業成長ポータルで確認できます。
採択発表日には法人番号、採択者名、本社所在地、事業実施場所、事業名などが公表されます。「金融機関による確認書」を提出した場合は、金融機関名も掲載されます。
採択者一覧に同業がない場合でも申請できるか
採択者一覧に自社と同じ業種の企業が見当たらなくても、それだけで申請できないわけではありません。採択者一覧は、過去の公募で採択された事業者を示すものであり、申請できる業種を限定する一覧ではないためです。
同業の採択実績の有無ではなく、自社が公募要領に定める申請要件を満たしているか、売上高100億円を目指す成長戦略の中に今回の投資を位置づけられるかなどを確認したうえで、申請を検討しましょう。
採択率が低い場合でも申請を検討すべきか
2次公募の採択率は約25.6%となっており、競争性の高い制度です(参照:中小企業成長加速化補助金(2次公募)採択者の公表について|100億企業成長ポータル)。
ただし、採択率は公募全体の結果であり、自社の投資計画が制度の目的や審査項目に合っているかを直接示すものではありません。採択率の低さだけで申請可否を判断するのではなく、自社が申請要件を満たしているか、売上高100億円に向けた成長戦略の中で投資の必要性を説明できるかといった点を踏まえて判断することが重要です。
中小企業成長加速化補助金の申請を検討している方は中小企業経営支援事務所にご相談ください
中小企業成長加速化補助金では、申請要件を満たすだけでなく、売上高100億円に向けた成長戦略の中に投資を位置づけ、審査項目を踏まえた事業計画を作成する必要があります。自社の投資計画で申請を検討できるのか、採択に向けて何を準備すべきかわからない場合は、専門家へ相談するのも一つの方法です。
当社・中小企業経営支援事務所は、認定経営革新等支援機関として、補助金の申請可否の確認から事業計画書の作成、金融機関との連携、プレゼンテーション審査の準備までトータルでサポートしています。
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