株式会社アイビーシー 様
概要
所在地 東京都新宿区
補助金額 1,200万円
対象経費 システム構築費
事業計画名 整形外科領域に特化した個人識別理学AIセルフメディケーションサービス
補助事業に応募したきっかけ
高齢者は関節痛や腰痛など慢性的な疾患を抱えやすく、医療機関受診時には重症化している例が大半を占めます。慢性疾患に対する治療やリハビリに人的リソースを要することが多い一方で、整形外科の現場では医師や医療スタッフが慢性的に不足しており、この問題は今後さらに深刻化する見通しです。高齢化がさらに進む日本社会では患者自らが症状の進行を防ぎ、予防することが求められています。
こうした背景の中、当社は整形外科領域における効率的な診療体制を構築する一助として、AI問診システムの開発に注目しました。特に、症状の軽い症状が軽く重症化する前段階の患者を保険外診療に適切に誘導するためには、患者の症状を正確に特定することが重要ですが、現状では、患者の主観的な訴えと実際の症状との間に乖離が生じるケースが多く、「問診」の精度と効率化が課題となっています。当社は、過去に「筆の達人」ソリューションをシステムサービス化し、実用化を成功させた実績があり、そのノウハウを医療分野にも応用できると考えました。「問診」という医師の専門的な作業をシステム化し、AIの活用によって患者の症状を正確に特定することで、医療現場の負担を軽減すると同時に、保険外診療への適切な振り分けを可能とすることを目指しています。このような取り組みが整形外科領域における課題解決につながると確信し、補助金を活用して事業化を目指すことを決断いたしました。
事業の概要
本事業では、整形外科領域に特化したAI問診システムは、患者が主観的に感じている症状と、実際の疾患に基づく情報を照らし合わせることで、問診の精度を格段に向上させることを目的としています。これにより、整形外科特有の複雑な症状(例えば、筋肉の部位、筋力低下からの腰痛、関節痛など)を、的確かつ迅速に把握することが可能となります。問診システムから得られた個々の患者データと問診記録を統合し、治療や予防計画の「見える化」を実現します。このシステムを活用することで、患者の症状の進行状況や治療の効果をリアルタイムで確認できるだけでなく、予防的なアプローチも提案可能です。これにより、医師や医療スタッフは、患者にとって最適な治療プランを立案しやすくなります。
これらの取り組みを通じて、当社は医療現場の負担軽減と、患者一人ひとりに合わせた質の高い医療の提供を目指します。
お客様の声
当社はメーカーとしてICTサービスの開発を行う立場から、先行投資型の開発を行なう計画をしていました。先行開発資金などから今回ネットで補助事業を検索している中で、本多さんのYouTube解説を拝見し、お問い合わせ相談に至りました。解り易い説明や、その内容に対する信頼性を感じ、新たな申請の決意と相談に至りました。
弊社からの問い合せに迅速で丁寧に対応いただき、見事に採択されましたが、申請した事業の採択率は前年の半分近い26%という狭き門の通過は、本多さんの先見の目による的確な助言のおかげです。またの申請の機会には、是非お願いしたいと思います。