事業再構築補助金の採択を狙え|中小企業庁に刺す事業計画書作成のコツ3選
経済産業省、中小企業庁が発信している事業再構築補助金。挑戦したものの採択されない、不採択の理由が分からない。
そんなお悩みはありませんか?
実は、採択される事業計画には必ずクリアしなければ行けない条件の他、審査員に刺さる資料を提出する必要があります。
なぜなら、何千件の公募の審査を行なっているため、聞くところによると一つの資料に対しわずか15分〜20分程度しかないとの話もあります。
そんな中、審査員の目に留まる事業計画とはいったいどのようなものなのでしょうか?
- 一貫したストーリー性
- 図解の使い方
- 誰でも理解が出来る内容
これらを上手く落とし込み、採択率をあげるため、是非ご参考ください。
もくじ
採択の前提条件

- コロナの影響により売上が減少している
- 今の事業の将来性が危ぶまれるため、新規事業で復帰を狙う
- 認定支援機関又は銀行に策定してもらう
今回の事業再構築補助金はコロナでの打撃を受けていること。これが大前提です。
詳細は事業再構築補助金の必須申請要件をご参照下さい。
よく不採択になる理由として、コロナの影響をあまり受けていないと思われる。こういう声をよく聞きます。
事業計画書の作り方で改善出来る場合もありますので、自社の事業計画も以下内容を参考にしてみて下さい。
事業計画書作成のコツ①一貫したストーリー性

コロナの前の状況、コロナ後の状況、そして新事業の見込み性。これらを数字を用いて明確にしましょう。
大事なことは、やりたい事業ではなく、現環境を活かした事業再構築です。
①現状説明
しっかりとコロナの影響を受けていること、事業回復させる強い意欲があることを示しましょう。同じ業界全体の推移等の記載も有効です。
②SWOT分析

強み・弱み
過去のノウハウ、差別化した商品品質、社内の人材教育など、自社の強みを明記します。さらに現状の自社の弱みも同時に洗い出し、どのように克服しているのかを明記しましょう。
脅威・機会
現在の事業環境や今後の社会的動向、様々な外部的要素を示し、事業再構築が必要である旨を明記し、なぜ事業再構築をする必要があるのかを伝えましょう。
③具体的な事業再構築の内容
スケジュール
事業再構築補助金の申請から、売上の目標値まで達するロードマップも有効です。計画性があることを相手に伝えましょう。
既存事業や他社との差別化
ここでは業界のマーケティングが非常に重要になります。競合他社の現状を把握し、他社と差別化を行っていくことで、見込み性が上がります。
④事業再構築における課題と対策
事業を行うにあたり、課題やリスク、問題は必ず発生します。その問題点をしっかりと見据えて対策を行うところまで記載しましょう。
⑤事業の見込み性
収益の見込み性、収益の目標値、更に先の将来的な商品展開や価格設定などを記載し、この事業は成功のための意欲があることを示しましょう。
事業計画書作成のコツ②写真と図解の使い方

写真

大きい写真の多様や、1ページに何枚も写真を載せることはやめましょう。写真はあくまで事業内容をイメージしやすくさせるための材料です。
資料の内容にもよりますが、説明に対して1~2点の写真を添える程度が適量です。
図解
出来るだけ言葉を少なく、一目見て分かるような図解が望ましいです。事業概要などに使うと非常にわかりやすくなります。

事業計画書作成のコツ③理解しやすい内容

審査員はその業界のプロでありません。業界の環境や専門用語はほとんど伝わらないと思って資料を作成しましょう。
専門用語の多様を避け、事業再構築する前と後の説明も最初から全て記載することで審査員の理解度も深まります。これくらいは分かるだろうと思い、端折ってしまうと伝わらずに不採択、というケースもあります。
異業種のクライアントに事業説明するような気持ちで資料作成に挑みましょう。
まとめ
今回の記事では、経済産業省・中小企業庁が出す事業再構築補助金について、事業計画書の作成のコツを解説しました。
- 事業計画に一貫したストーリ―性があること
- 写真や図解を分かりやすく取り入れること
- 審査員に伝わる資料
コロナ前の状況からコロナの影響を受けて大きく事業が落ち込んだが、自社の強みを活かして別事業で回復する見込みがあることを明確にすることが大切です。
多くの事業計画は、売り上げが伸びそうだからやってみたい事業となってしまいがちです。
こう思われないためにも分析やマーケティングをしっかりと行い、この事業計画ではないといけない理由を明確にしましょう。